ものゝぐ
組合発の木製漆器オリジナルプロダクト開発
組合監修による産地のフラッグシップとなり得るオリジナルプロダクトの開発。山中塗が誇る木地挽きの技術力を表現しつつ、現代のテーブルウェアとしても魅力的な形を追求。

Overview
プロダクト開発による産地のブランディング強化
多様な商品群を抱える山中塗の中で「これぞ山中塗」といえる、産地の伝統と技術の結集されたプロダクトを生み出す必要がありました。山中塗の特長とは何かということを産地の方々と議論を重ね、コンセプトとデザインに織り込んでいきました。

Strategizing
日本の原風景をいまの暮らしに映す
「もののぐ」は道具や調度品を表す古語です。「食べる」ことは、自然を身体に取り込むこと。自然の美しさやたくましさをうつわに据え、感謝とともに明日を生きるエネルギーに変えてきた。そんな日本人の原風景を、いまの暮らしの中で感じてもらえるようなうつわを目指しました。

Developing / refining a “Forte”
Forte 01
「升」を基準としたサイズ展開
現在の約一合(180ml)の量をあらわしていた「升」は、ひとの両手で掬い上げた量を元につくられた単位です。またその量は、ひとがじぶんにちょうどよい穀物の量であったとも言われます。

Forte 02
あたらしい朱と黒
古代の日本には色をあらわす言葉が4つしかなかったと言われています。そのなかで光の明るさと暗さをあらわすのに使われていた言葉が「アカ」と「クロ」です。
伝統的な朱と黒を用いた漆器は数多くありますが、いまわたしたちの暮らす時代に溶け込む、あたらしい朱と黒を考えました。
伝統的な朱と黒を用いた漆器は数多くありますが、いまわたしたちの暮らす時代に溶け込む、あたらしい朱と黒を考えました。

Forte 03
SharpとRound
木目が見えるほど薄く漆を塗って拭き上げられて作られたSharpの木地は、極限まで薄く挽かれており、山中の木地挽き職人の技術の高さを知ることができます。一方で、何度も塗り重ねられてぽってりと厚く塗られたRoundは、厚みのムラがなくツヤがあり、山中の塗り職人の技術の高さを知ることができます。

Activating
ブランドサイト
産地、職人が一体となり、一つひとつを手作りで生み出す ものゝぐの世界観とその独自性を訴求するブランドサイトを制作しました。

Instagramアカウント
ものゝぐの商品の魅力を発信し、さまざまな利用シーンを見ていただくためのSNSを立ち上げ、その運用を実施しました。

Project information
Client:
山中漆器連合協同組合
Expertise:
Total Branding、VI Design、Degital Promotion、Marketing
Year:
2021-
Team:
Kenji Utsunomiya
Mayu Takahashi
Mihoko Homma
Mayu Takahashi
Mihoko Homma