Projects

山中塗ブランディング

産地の組合企業が結集した日本三大漆器のブランディング

600余年の歴史をもつ漆器産地であるにも関わらず、卸を中心とした流通により一般的な知名度は高くなかった山中塗。その真の価値を伝え、産地の持続的な事業を可能するための五カ年プロジェクト。

Overview

山中漆器産地の持続的発展の為の「山中塗」ブランドの確立

山中塗の漆器は近年の様々な事業展開や豊富な商品アイテムにより、産地としての独自価値が不明瞭になっていました。今一度、産地の関係者と山中塗の原点に立ち戻り、現代のライフスタイルに合わせた独自価値を再定義しました。

Strategizing

伝統を前進させる

伝統的な製法を受け継いできた産業においては、その従来の仕組みを変えられないことが多い中、山中塗は常に時代の空気を読み「先取」の精神で、新たな商品を生み出してきた歴史があります。新しいことに臆せず、伝統的手法に新しい価値を積極的に取り入れていく独自のアイデンティティ、それを最大限磨くことが山中塗のブランディングの軸となっています。

Developing / refining a “Forte”

Forte 01

「山中塗」ブランド

山中漆器は伝統的な木製漆器に加え、ウレタン樹脂で成型された近代漆器も含め、漆器の一大産地となっています。従来はそれぞれが別物として扱われてきた商品を、「塗り」という共通の提供価値に基づき、新ためて「山中塗」というブランド商標で統合し、軸を持った訴求を行なっています。

Forte 02

「うるし座」リニューアル

組合事務所が併設する「うるし座」は産地内の各メーカーおよび職人の手掛けた商品が集結する唯一のショップでありながら産地の端に位置しています。より産地のランドマーク的、かつ、山中塗ブランドを体現するスポットにすべく、外観のリニューアルデザインをサポートしました。

Forte 03

山中塗パンフレット

現代のライフスタイルにおいて、漆器自体への馴染みが薄くなっている生活者に対して、再定義した新しい山中塗ブランドの魅力を伝えるパンフレットをフルリニューアルしました。

Activating

公式オンラインストア

数多くのメーカーや商品がある山中産地において、「山中塗」としての新たなブランドの軸を定義し、膨大な商品群の中から選定基準を明確にすることで、統一した世界観のオンラインストアを開発しました。

Instagramアカウント

「山中塗」ブランドを産地に根ざした歴史・風土、職人とともに立体的に訴求すべく、テーマ毎にInstagramアカウントを立ち上げ、その運用を行なっています。

Project information

Client:

山中漆器連合協同組合

Expertise:

Total Branding、VI Design、Communication、Degital Promotion、Marketing

Year:

2020-

Team:

Kenji Utsunomiya
Mayu Takahashi
Mihoko Homma